CTO-as-a-Service Guide
CTO代行とは?
費用相場・選び方・活用シーンを解説
「CTOが必要だけど、フルタイムで雇うのは早い」
そんなスタートアップのための選択肢を、費用・比較・選び方の観点から整理しました。
CTO代行とは
CTO代行(CTO-as-a-Service)とは、CTOの役割を外部の専門家が担うサービスです。技術戦略の策定、アーキテクチャ設計、開発チームのマネジメント、採用支援など、月額契約で必要な分だけ依頼できます。
スタートアップが増えるにつれて、技術面を任せられる人材のニーズも高まっています。ただ、優秀なCTOの採用は競争が激しく、年収1,500万円以上+ストックオプションが相場。シード期のスタートアップにとっては現実的ではありません。
CTO代行は、必要なときに、必要な分だけ技術リーダーシップを確保できる仕組みとして、日本でも利用が増えてきています。
CTO代行の主なサービス内容
技術選定・アーキテクチャ設計
事業フェーズに合った技術スタックを選び、将来の拡張を見据えたシステム設計を行います。
開発チームの組成・管理
エンジニア採用の支援から、開発プロセスの構築・進捗管理まで。チームが自走できる体制をつくります。
技術ロードマップ策定
事業計画と連動した技術ロードマップで、何を・いつ・どの順で開発するかを明確に。
エンジニア採用支援
求人要件の策定から技術面接の設計・実施、候補者評価まで一貫して関与。
投資家向け技術DD対応
資金調達時のデューデリジェンスに対応。投資家からの技術面の質問に的確に答えられる状態をつくります。
セキュリティ・品質管理
コードレビュー体制やセキュリティポリシーを整備し、品質基準を定めます。
CTO代行 vs CTO採用 vs 開発外注
| CTO採用 | 開発外注 | CTO代行 | |
|---|---|---|---|
| 月額費用 | 年収1,500万〜(月125万+社保) | 案件ごと数百万〜 | 50万〜100万/月 |
| 技術的意思決定 | ◎ フルコミット | △ 発注側の判断 | ○ 戦略レベルで関与 |
| 開始までの期間 | 採用に3〜6ヶ月 | 見積もり1〜2ヶ月 | 最短1週間 |
| 契約の柔軟性 | × 解雇は困難 | △ 違約金の可能性 | ○ 月単位で調整可能 |
| 社内ナレッジ蓄積 | ◎ 社内に残る | × 社外に依存 | ○ 引き継ぎ前提で設計 |
| リスク | 採用ミスマッチ | 要件齟齬・品質問題 | 相性が合わない場合あり |
費用相場
CTO代行サービスの費用は、関与の深さや稼働時間によって大きく変わります。
10万〜30万円 / 回
技術選定の相談、アーキテクチャレビューなど単発の課題解決に。数時間〜数日の関与。
50万〜100万円 / 月
週1〜2日程度の関与。技術戦略の策定、開発チームのマネジメント、定例MTGへの参加など。最も一般的なプラン。
100万〜150万円 / 月
週4〜5日のフルタイム相当。正社員CTOと同等の関与度で、技術面を全面的にリードします。
※ 上記は市場の一般的な相場です。実際の費用はサービス提供者の経験・スキル・関与範囲によって異なります。
選び方の5つのポイント
CTO代行サービスを選ぶ際に押さえておきたいポイントです。
スタートアップ経験があるか
スタートアップ特有のスピード感やリソース制約への理解は必須。大企業出身のみだと文化が合わないことがあります。
技術と経営の両方を語れるか
コードが書けるだけでは不十分。事業計画・資金調達・採用戦略まで議論できる人かどうかが分かれ目です。
契約の柔軟性
月単位の契約変更、稼働時間の調整、解約条件は明確か。長期縛りのサービスには注意が必要です。
引き継ぎ・出口戦略が明確か
CTO代行はあくまで過渡期の支援。正社員CTO採用後の引き継ぎプランがあるかどうかも大事なポイントです。
実績とリファレンスを確認
過去の支援実績、特に同業種・同フェーズの事例があるか。可能なら過去のクライアントに話を聞けると安心です。
こんな企業に向いている
シード〜シリーズA前のスタートアップ
プロダクト開発を始めたいが、フルタイムCTOを雇う余裕はまだない。技術選定や初期アーキテクチャの判断を外部に頼りたい段階。
非技術系創業者の企業
ビジネスサイドは強いが、技術の話になると判断できない。エンジニアとの橋渡し役がいれば解決する場面が多い。
CTO退任・離職後の企業
CTOが突然いなくなり、技術面の意思決定が止まっている。次のCTO採用までの繋ぎが急務。
資金調達を控えた企業
投資家向けの技術DD対応や、技術ロードマップの整備を短期間で仕上げたい。