Comparison Guide
開発外注 vs CTO代行
どちらを選ぶべき?
「開発を外注するか、技術リーダーを置くか」
スタートアップが直面するこの問いに、費用・メリット・フェーズ別の視点で答えます。
なぜこの比較が重要か
スタートアップが成長するなかで、「開発をどうするか」は避けて通れない問題です。多くの創業者が「開発外注」と「CTO代行」のどちらを選ぶべきか迷いますが、この2つはそもそも解決する課題が違います。
開発外注は「実装リソースの確保」が主目的。CTO代行は「技術的な意思決定と戦略立案」が主目的です。この違いを理解せずに選ぶと、コストをかけたのに根本的な課題が解決しない、という事態になりかねません。
開発外注の特徴
+ メリット
実装リソースを即時確保
自社でエンジニアを採用しなくても、開発リソースをすぐに手配できる。
専門領域の技術力
モバイルアプリ、AI/ML、インフラなど、特定領域に強い会社を選んで発注できます。
コストの見通しが立てやすい
見積もりベースの発注なので、プロジェクト単位で予算管理しやすい。
- デメリット
技術的な意思決定は自社側
何を作るか、どの技術を使うかは発注側が判断する必要がある。技術がわからないと判断を誤るリスクも。
要件変更に弱い
スタートアップではピボットや仕様変更が頻発するが、外注だと追加費用やスケジュール遅延に直結しがち。
ナレッジが社外に残る
開発ノウハウや技術的知見が外注先に蓄積され、自社にはドキュメントしか残らないことが多い。
CTO代行の特徴
+ メリット
技術戦略からハンズオンまで
技術選定やアーキテクチャ設計だけでなく、実際のコードレビュー・開発まで一人で通せる。
経営視点での技術判断
事業計画や資金調達を踏まえた技術ロードマップの策定。ビジネスと技術の橋渡し役になれます。
柔軟な契約形態
月単位で契約変更や稼働時間の調整が可能。フェーズに合わせて柔軟にスケールできる。
- デメリット
フルタイムではない
月額顧問型の場合、週1〜2日の関与が一般的。常にオフィスにいるわけではない。
大規模な実装には別途リソースが必要
CTO代行はリード役であり、大規模開発には別途エンジニアを確保する必要がある。
人に依存する
サービスの質は担当者のスキル・経験次第。相性の見極めが重要になります。
詳細比較表
| 比較軸 | 開発外注 | CTO代行 |
|---|---|---|
| 費用感 | 案件ごと数百万〜数千万 | 月50万〜100万 |
| 技術的な意思決定 | 基本的に発注側が判断 | 代行者が主導・助言 |
| 長期的な関与 | プロジェクト単位で終了 | 継続的なパートナーシップ |
| 要件定義の柔軟性 | 仕様FIX後は変更困難 | アジャイルに対応可能 |
| コミュニケーション | PM経由(間接的) | 経営層と直接対話 |
| スケーラビリティ | 案件ごとに再発注 | 必要に応じてチーム拡張を設計 |
フェーズ別おすすめ
シード期・シリーズA・PMF後で、それぞれ合う選択肢が異なります。
プロダクトの方向性が頻繁に変わるフェーズ。技術選定やMVP設計を柔軟に進められるCTO代行が合っている。固定費を抑えながら技術リーダーシップを確保できる。
プロダクトの方向性が定まり、開発スピードが求められる段階。CTO代行が技術戦略をリードしつつ、実装は外注チームに任せる体制がうまくいきやすい。
プロダクトが安定し、改善フェーズに入ったら内製化を検討する時期。正社員CTOの採用を進めつつ、CTO代行からの引き継ぎを計画。スケール開発には外注の活用も。
失敗しない選び方
自社の課題を明確にする
「技術的な判断ができない」のか「実装リソースが足りない」のかで、選ぶべきサービスが変わる。まず課題の本質を見極めること。
短期 vs 長期の視点を持つ
目の前のプロジェクトを完遂するだけなら外注。技術組織を育てたいならCTO代行。3年後のあるべき姿から逆算して考えるのがおすすめ。
小さく始めて検証する
いきなり大規模な契約はせず、スポット相談や1ヶ月のトライアルから。相性の確認は省略しないこと。
併用も選択肢に入れる
CTO代行と開発外注は排他ではない。CTO代行が技術戦略を立て、外注チームが実装するハイブリッド型も有効です。